エレキギター自作に初挑戦 指板編

作業開始

ネックも加工ができましたので、次は指板の加工に移りたいと思います。
指板の作成は、フレット溝切、インレイ用の貝の切り出し、指板へインレイ用の掘り込み、貝の貼り付け、研磨と大きく5工程で実施。

フレット溝切

フレットの溝切は最初、手鋸で直線ガイドを付けて行おうとしましたが、うまくできそうになかったので、StewMacさんよりフレット溝切用のテーブルソーの刃とフレット間隔が刻んであるテンプレートを購入し、テーブルソーで実施することに。StewMacさんのテーブルソーの刃の取付穴の径が15.9mmとなっているため日本製の25.4mmと適合しないためPAOCKのTBS-255PAなどの軸が15.9mmのものを購入しましょう。間違って25.4mmの軸を買ってしまうと変換できれば良いですが、変換できないと取り付け不可になるのご注意を。
現状ではPAOCKのTBS-255PAが明確に15.9mmとなりますので、この機種をお勧めします。

では、指板へフレット溝を切り込んでいくのですが、テーブルソーのゲージに600mmの角材を取り付け、テンプレートの溝を引っ掛けるピンを埋め込みます。

テンプレートに指板材を中心線とテンプレートの端が平行になるように両面テープで貼り付けます。

そしたら、ピンにテンプレートのへっこみを合わせて、溝を切っていきます。溝切完了後の指板は、このようになります。

これで、溝切は完了です。おっかなびっくりやりましたが30分ほどで完了しました。精度と作業時間を考えると溝切はテーブルソーを使ったやり方をお勧めします。
手鋸の場合は、ツーバイ材用のノコギリガイドなどを使って、溝切をしましょう。それでもノコギリを使い慣れていないと失敗の恐れありですが・・・。

この後は、実際の大きさに合わせて指板材をバンドソーでカットします。気持ち大きめにカットしておいて、ネックに張り付け後、調整します。指板にもバインディングを施す場合はバインディング厚を考慮して切る必要があります。さらにバインディングを行った場合、貼り付け後に指板のサイズ調整ができないので、ネックにジャストサイズか少し小さめになるようにしたほうが良いかと思います。今回はレスポール風ですが、指板のバインディングはなしで行きたいと思います。

インレイ

溝切とカットが終わったので、インレイを行いたいと思います。今回は十字模様にしようと思います。型紙作成のためにカットマシン用データを作ります。

カットされた画用紙を3枚ほど糊で貼り付けて型紙を作成。インレイ用の貝のラミネート材に型紙でカット線を入れていきます。貝のカットにはフリーウェイコッピングソーと言う鋸刃が円になっているものを利用しました。

インレイの貝の切り出しは、ラミネートの層が剥がれてしまい、だいぶ苦戦・・・。貝のラミネート材を無駄にしながらなんとか必要数の十字を切りだせました。
たぶん、3倍くらいの量を使ってしまいました。次回はもっとうまくやれるように練習をしたいと思います。

貝が切り出せましたので、それに合わせて指板を掘っていきます。指板を掘るのにはミニルーターを使います。僕はプロクソンのものを利用しました。

この機種にたいして、ルーターアタッチメント自作し、掘り込み深さを一定にするようにしました。

インレイの掘り込みに、ギター製作の界隈ではDREMEL社のものが良く使われてます。こちらもお勧めします。DREMEL社のものは型番によっては50Hzと60Hzのものがありますので購入の際はご注意ください。

溝堀後にエポキシ系の接着剤で貝を接着していきます。この際、接着剤は指板に合わせた色に着色するとちょっとくらいの隙間は埋めることができます。着色は指板を削った際に発生した削り粉や専用の着色剤を使います。

接着剤は隙間が埋まるように盛る勢いで使い、乾燥後に削ります。

指板のR付け

持ったエポキシを削り取ったら、指板にRを付けていきます。R付けには専用のサンドブロックを使います。

これにサンドペーパーを張り付けて、ごしごしとやっていきます。やりすぎるとインレイもなくなってしまうので、その点に気を使って作業しないといけないです。

利用したサンドブロックは

削った後の指板は・・・・写真が・・・無い・・・、完成写真でお披露目と言うことで・・・。作業が楽しくてつい写真撮るのを忘れてしまうんですよね・・・。いい加減この悪い癖は直さないとなぁ。

と、いつものように写真の反省をしつつ、次回へ。

本日は以上。

サウンドハウスサウンドハウス



mk2

30半ばで脱サラして、色々、やりたいことをやってみることにしました。

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